かげのこ

スペイン暮らしの雑記。

「イエスマン」は「No」と言いたいのかもしれない。

日本での生活は便利で快適。(あ、家族に会いたい。日本恋しい。。)ですが、海外で生活をしているからこそ感じられることもあります。今回は「イエスマン」に触れてみます。

イエスマンとは。

人の言うことに何でも「はい、はい」と言って、無批判に従う人。

コトバンクより引用)

海外に身を置き「イエスマン」と言われたことや「自分に意見がない」と気付かされることが多かったです。あなたはどうでしょうか。意見を持っていますか。上司や先輩に意見したことがありますか。理解できないことも、唾を飲み込み「分かりました」と答えていませんか。僕は、そうでした。「No」が中々言えませんでした。

【日本】

「No」と言い出しづらい環境や雰囲気が日本にはあると思います。特に、権力を前にそれはよく現れます。

  • 上司や先輩など上下関係の上に対する時
  • 友達などと遊びに行く場所決めで自分が少数派の時

僕はまさにそれで「No」と言えませんでした。嫌な仕事を断れなかったり、理不尽なことに声をあげられなかったこともあります。他にも、あまり意見や考えがなかったので、遊びに行くときは相手の意見に合わせていました。「ここ行こう!」に対して「分かった」と答え続けていました。「イエスマン」です。(「なんか考えてよ。」と呆れられていた記憶)日本では、どちらかというと、多数派に合わせる傾向があります。僕もそうです。周囲に合わせることが多い。これは良い悪いではなく日本で生まれ育った僕の特徴の1つ。協調性があるんです。なので、まとまるのは比較的、楽。まとめる側は助かっていると思います。ただ、これも時と場合によりけりで、そのグループをより良くしていこうとした時に「No」が必要な場面もあります。上司や先輩であっても同じ人間、間違えることやおかしなことを言うこともある。その時、意見することは必要なのです。

【スペイン】

スペインでは、まず先輩後輩と言う概念がありません。上司はありますが、日本とは少し印象が違います。役職としてあり、まとめたりしますが、意見する時は皆平等で、そこに発言のしずらさは伺えません。僕もグループ活動をしていますが、年齢幅は広く、下もいれば上もいます。やはり活動の中で目上の方々が経験があるので、彼らがまとめることは多いです。でも、若者たちも意見をたくさん言っています。議論しているんです。たまに、口論みたいにもなっていて面白いです。(僕には口論に見える時も、それだけ、自身の意見に熱量を持って話しているのだと思います)そして、そこの議論に上下関係はなくて、お互いを尊重した上で会話しているように見えます。まとめるのは大変。でも、それだけ一人一人が意見を持っている感じがします。どこかに出かける時も、気分が乗らなかったら普通に「No」です。悪気なんてありません。行きたくないから行かない。それだけです。

【まとめ】

スペインで暮らしていて「No」が言えるようになってきました。最初の頃は、行きたくないお出かけにも断ると悪いなと思い「イエス」と返答。グループ活動でも頼まれたことは、不公平だと思っても「イエス」。でも、もう「No」を取得しました。「No」には人生を楽に、より良くしてくれる可能性があります。「イエス」は悪いことではありませんが、そこに意見があるのかも重要なのかなと考えています。周囲に合わせることは悪いことではなく、スペインの方々に褒められたり、驚かれることも多いです。僕としては無意見で合わせるのに慣れているので楽なのですが、それを長所とされることもあります。ただ、僕は彼らが熱を持って平等に意見しあっている姿に驚かされ、尊敬しています。言ってしまえば、文化の違いではありますが、僕は欲張りなのでいいとこ取りしちゃいたいです。

色々書きましたが、まとめると「Yes」も「No」も必要。日本で考えれば、もう少し「No」が言いやすい雰囲気になるといいなぁと感じます。「No」を言うことは悪いことではなく、自分に正直になることです。もっと自分に正直に、優しくしていいのかなぁと感じます。

(あくまでこれらは僕が感じている日本とスペインです。勿論、人によって異なります。)

あと、僕は日本とスペインが大好きです(๑╹ω╹๑ )

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!