かげのこ

スペイン暮らしの雑記。

「ミス=悪」許されない悲しい雰囲気。。

こんばんは。カゲノコ帝国です!

 

スペインで生活をすること早くも。約2年半。

 

この間、珍しく、お友達たちとレストランに行ってきました!

 

大きなステーキみたいな肉の塊をいただいたのですが。。。。。

 

店員さんが、お肉のお皿を一つ、運ぶときに落としてしまったんですね。。

 

(自分がその立場と考えるとゾッとしました。)

 

 

ですが、その時の周りの反応が。

 

笑いながら「どんまい」「やっちゃったね」という感じで店員さんを励ましたり。

 

友達に至っては、

「やった。これで僕のお肉代はタダかな」っと笑いながらジョークをかましてました。

 

この時、僕は「なんか素敵やん」と思い、いい気持ちになりました(๑╹ω╹๑ )

 

【ミスが許されない雰囲気】

僕が生まれ育った国。日本。

生まれてから、かれこれ色々なことがありましたが。

 

ミスをした時は、大概怒られたり。と。「悪」として扱われた記憶があります。

「ミス=悪=してはいけないこと」ですかね。

 

実際、店員さんがミスをした場合。

 

周囲のお客さんは声をかけず、

店員さんは「すみません。申し訳ありません。」と謝ります。

あまり、その場が良い気持ちや雰囲気にはなる事はありません。

 

勿論、全局面ではないですが、比較的これが僕の過ごしてきた日本です。

「ミス」に対して厳しすぎます。

 

【挑戦しなくなる我々】

当然です。

「ミス」に対して異常に厳しい雰囲気。

出た釘は打たれるし、多数派に流れた方が、何も言われずに楽です。

 

そりゃ。挑戦しなくなりますよね。。。。

 

そして。日本育ちの僕は。

ミスをしたら、まるでロボットかのように素早く謝罪をします。

「すみません。申し訳ございません。」と。

これは日本で育って、僕に染み付いた癖なのです。

 

 

この癖に気づけたのはスペインで生活したおかげなんです!

 

チームで行動することがあるのですが、

ある時。

「ミス」をして、日本式ロボットはいつものように、素早く謝りました。

 

その時。友達は。

「なんで謝るの❓」と言ってきました。

 

日本式ロボットは一瞬戸惑いましたが。

ミスをしたから謝罪したけど、

なぜミスが起きたのか、考えていなかったことに気づきます。。

 

その後。

正直に「ミスをしたから謝った。」と伝えると。

 

友達は。

「ミスは全員するもの。ミスから学んで、次に、成功すればいい。」と言いました。

それに加えて。

「ミスを責めても、解決しないし、その場は楽しくならない。」

とも言っていました。

 

素敵やん。その雰囲気。。。。。。。

 

その返し。いつか僕もやりたいな。

 

【日本式ロボットの変化】

「ミス」をしたら自然に素早く、考えるより先に謝る。

周りの目を気にし、似たようなやり方をして「ミス」を回避する。

自然と挑戦しなくなる。。

 

このような日本式ロボットは僕だけではないはず。。。。

 

それは仕方ない。

「ミス」に異常に厳しい雰囲気なのだから。

「ミス」したら、許されないし、謝るのが普通なのだから。

それが当たり前だったのだから。

 

ただ、スペインでの暮らしを通して、

今、一台の日本式ロボットは変わろうとしています。

 

今まで、逃げてきたこと。挑戦してこなかったことに。

踏み出してみています!

 

ありがとう。スペインのみなさん。

 

実は、こっちの方が楽なのかもしれません。

勿論、「ミス」は増えております。

(悔しいですが、できないことがたくさんあります)

当たり前です。人間なんだもの。初心者なんだもん。

 

しかし、「ミス」に怯えて、ネガティヴになることも減り、

むしろ、新しい景色を見ようとする日々は、輝いていて。ワクワクします!

(悔しい思いもしますが。ワクワクの圧勝です。)

 

【最後に】

少しずつ変わっている日本式ロボットの僕。

 

ただ、長年かけて「染み付いた癖」というのは、すぐには消えず。

 

挑戦できる場面でも、ミスを恐れて逃げてしまうことも、まだあります。

(最近はその逃げたことが悔しいです。)

 

今後はもっと。

ミスを責めるのではなく、何故ミスが起きたのかをみんなで考える。

「ミスに寛容な雰囲気」が、もっと広がればいいなぁと思っています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!